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INFORMATION

2025/10/07

「ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末」展 パナソニック汐留美術館にて開催中

ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末 - 生活のデザイン、ウィーン・劇場都市便り

ロブマイヤーのグラスが展示されております。

https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/25/251004/

展覧会会期
2025年10月4日(土)〜 12月17日(水)

開館時間
午前10時~午後6時(ご入館は午後5時30分まで)
※11月7日(金)、12月5日(金)、12日(金)、13日(土)は夜間開館、午後8時まで開館(ご入館は午後7時30分まで)
休館日 水曜日(ただし12月17日は開館)

入館料
一般:1,500円、65歳以上:1,400円、大学生・高校生:1,000円、中学生以下:無料 
※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。

展覧会概要
19世紀前半のビーダーマイヤーと世紀転換期という、ウィーンの生活文化における二つの輝かしい時代を取り上げ、銀器、陶磁器、ガラス、ジュエリー、ドレス、家具など、多彩な作品をご紹介します。両時代の工芸やデザインに通底するのは、生活に根ざした実用性と快適さ、誠実で節度ある装飾、そして自然への眼差しと詩的な遊び心です。これら両時代に共通する美意識を、相互比較や空間構成によってご体感いただきます。
ウィーンは19世紀から20世紀初頭にかけて、独自のモダン・スタイルを築きました。
オットー・ヴァーグナーが実用性と合理性を重視する「実用様式」を提唱し、その思想に共鳴した弟子ヨーゼフ・ホフマンらが推進したウィーン世紀末のデザインは、幾何学的で建築的な造形を特徴とし、実用性と快適さを実現する機能美が備わっていたといえるでしょう。一方で、1920年頃には幻想的で装飾性豊かな作品も生まれ、一元的な様式にとどまらない多様な造形が広がります。
この世紀末のデザイン革新の背景には、19世紀前半のビーダーマイヤー様式への回帰があります。
手工業の質の高さ、模倣ではない主体的なデザイン、自然モチーフへの親しみは、世紀末のデザイナーたちにとって「近代的な住文化の出発点」として賞賛されました。
過去の遺産を意識的に継承し、造形の基盤として参照しながら、より時代に即した造形に発展させることで独自の「ウィーン・スタイル」を獲得したのです。
本展は、こうした「ウィーン・スタイル」のありようを、両時代のデザインや工芸作品はもちろん、グスタフ・クリムトの繊細な素描作品や、当時際立った存在であった女性パトロンや文化人の活動、また女性デザイナーたちの仕事にも注目することで、多面的にご紹介します。さらに最終章では、世紀末ウィーンを越えてなお継承されるそのスタイルについて検証します。
NUNOが本展のためにデザインした織物を作品の展示面に使用した、特別な鑑賞空間で皆さまをお待ちします。